スポーツドリンクにはご用心!
皆さんこんにちは!歯科衛生士の田口です♪
寒い日が続いていますが、元気にお過ごしでしょうか?寒くなってくるとなかなか外に出るのも億劫になってきますが
こんな時こそ体力作りが大事ですよね!?(笑)
スポーツをされている方も多いと思いますが、今回はそんな方に歯を守るためのアドバイスをおくりたいと思います。
皆さん「酸蝕(さんしょく)症」という言葉を聞いたことはありますか?
酸蝕症とは酸の強い飲食物を習慣的に摂ったり、胃酸が口へ逆流することによって歯のカルシウムが溶けてしまう病気です。
酸蝕症の歯は独特の丸みや鈍いツヤがあって一見きれいです。しかも痛みが出ることは少ないです。
普通に食事をしているぶんには問題は起きません。しかしスポーツをしている最中はお口の中はカラカラの状態で、唾液に守られていません。そのような状態でクエン酸が多く含まれているスポーツドリンクなどを飲むとその影響は大きく、これが繰り返されるうちに酸蝕症になってしまいます。スポーツ中の酸性の飲み物と言えば、、、スポーツドリンク!それに加えて最近はエナジードリンクもありますよね。これらの飲料に入っているクエン酸はカルシウムを溶かす作用がとても強いです。
他にもコーラやオレンジジュース、チューハイなど様々な飲料に入っており習慣的な摂取は注意が必要です。
〈歯を溶かす酸の強さ〉
リン酸>クエン酸>乳酸>酢酸>炭酸
炭酸は意外と歯を溶かす力は弱いのです。びっくりですよね~。ただの炭酸水は酸蝕症を引き起こさないとされています。そこに糖分が多く含まれているコーラなどは注意が必要ですが、、(^^;)
酸蝕症を止め、歯を守るために重要なのは、なんといっても酸蝕の原因を特定し、早期に習慣的な摂取を止めることです。
趣味でスポーツをしている方なら、すぐにでも「スポーツ中の酸性飲料はやめてください」とお願いできます。ただ部活やクラブをしている方だと、「酸性飲料を摂るののはなかなかやめられない」という方もおられるかもしれません。
その場合は、酸が歯に触れる機会をなるべく減らすため飲む回数を減らし、飲んだ後は水を飲んで口の中の酸を減らしましょう。
酸(とくにクエン酸)の力はとても強く、習慣的に摂りながら歯を守っていくのは、正直容易ではありませんが、予防策を何重にも講じることをご提案します(^^)
フッ素配合(1450ppm)の歯磨き剤で朝晩歯を磨き、寝る前にフッ素洗口を!定期的に歯科医院でフッ素塗布と検診を受けましょう。