歯周病とからだの病気
こんにちは!歯科衛生士の田口です(^^)/
緊急事態宣言は解除されたもののまだまだ自粛期間が続いていますね( ノД`)
みなさんお家でどのようにお過ごしでしょうか?
私は、最近筋トレしたり、youtubeを見てエクササイズすることにハマっています!
汗をかくとリフレッシュできるので皆さんもぜひ!(笑)
さて今回のお話しは「歯周病とからだの病気」です。
歯周病とは簡単に言うと、歯垢(プラーク)や歯石が原因で歯を支えている骨が溶けてしまう病気のことです。これだけ聞くと口腔内だけの問題だと思いませんか?
実は全身の健康に及ぼす影響は、長年研究されてきました。そのうちとくに関連が強いと考えられている病気を取り上げ、進行した歯周病が発症や悪化にどのように関わっているかお話しします。
①脳梗塞や心筋梗塞
脳梗塞や心筋梗塞は血管が詰まって起こる病気です。血管が詰まる主な要因はコレステロールが蓄積し脂肪分が沈着することで起こります。
これと似たようなことが、進行した歯周病でも起こりえると考えられています。まず、炎症を起こした歯ぐきから歯周病菌が血流によってからだをめぐります。そして血管の内壁に入り込んで蓄積します。次に白血球が歯周病菌を食べ、白血球もろとも死骸となってかたまりになりその場に残ります。かたまりが厚くなると血流を阻害し、さらに破れて血流により運ばれ血栓となります。これが現在考えられているパターンです。
②糖尿病
糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンの働きが悪くなり、血糖値が慢性的に高いままになってしまう病気です。
歯周病の場合、歯周病が悪化し炎症が拡大すると炎症性物質が体内へ取り込まれインスリンの働きを阻害すると考えられています。
おまけに糖尿病が悪化するとさらに歯周病が悪化するので、放置すると負のスパイラルに陥ってしまいます。
③誤嚥性肺炎
誤嚥性肺炎は、本来「口→食道→胃」と入るはずの食物や唾液が誤って「口→気管→肺」に入ってしまうことが原因です。食物や唾液に含まれていた細菌やウイルスが肺胞で増殖して、肺炎を起こします。誤嚥してしまうのは、舌やお口、のどの筋肉が衰えて飲み込む力(嚥下)が弱っている為です。
お口の中の細菌が多いほど誤って肺に入り込んだ時に誤嚥性肺炎になりやすくなります。歯周病を放置しているのは、たくさん細菌を飼っているのと同じことになります。
皆さん、歯周病はお口だけの問題ではないことをおわかりいただけましたでしょうか?
今は異常はなくても、歯周病は痛み無く進行しますので気づいたころには悪化していることもあります。歯周病予防&からだの健康を考えて半年に一回は定期検診を受けましょう!
最後まで読んでいただきありがとうございました(^^♪