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逆流性食道炎と歯の関係性

こんにちは!歯科衛生士の種村です。夏休みも終わり、もうすぐ秋ですね。秋と言えば食欲の秋!私は食べることが大好きなので、いつまでもおいしく食べられるよう、歯を大切にしています。今回は、そんな大切な歯におおきな影響を与える逆流性食道炎のお話です。

「逆流性食道炎」と聞くと、胸焼けや胃の痛みをイメージする方が多いかもしれません。しかし、この病気は実は歯にも大きな影響を与えることをご存知でしょうか? 今回は、歯科医師の視点から、逆流性食道炎と歯の関係性について、わかりやすく解説していきます。
逆流性食道炎とは?
逆流性食道炎は、胃酸が食道に逆流することで、食道の粘膜に炎症を起こす病気です。主な症状としては、胸焼け、呑酸(どんさん)、みぞおちの痛みなどが挙げられます。
逆流性食道炎が歯に与える影響
* 歯の摩耗: 胃酸は非常に強い酸性のため、歯のエナメル質を溶かしてしまいます。特に、就寝中に胃酸が口の中に逆流すると、長時間歯が酸に晒されることになり、歯の摩耗が進行しやすくなります。
* 知覚過敏: 歯の表面が摩耗すると、象牙質が露出してしまい、冷たいものや熱いものに敏感になったり、歯がしみるといった症状が現れることがあります。
* 虫歯リスクの上昇: 歯の表面が酸で溶けてしまうと、歯垢がつきやすくなり、虫歯のリスクが上昇します。
* 口臭: 胃酸が口の中に逆流することで、口の中が酸性になり、口臭の原因となることもあります。
歯科と内科の連携の重要性
逆流性食道炎による歯のトラブルを予防・治療するためには、歯科と内科の連携が非常に重要です。歯科医師は、歯の状況を詳しく診て、適切な治療法を提案します。一方、内科医は、逆流性食道炎の原因となる生活習慣や食生活の改善、薬物治療などを行います。
逆流性食道炎の予防と対策
* 食生活の改善:
* 小食を心がける
* 油っこいものや刺激の強いものを避ける
* 寝る直前の食事を避ける
* コーヒーやアルコールを控える
* 生活習慣の改善:
* ストレスを溜めない
* 規則正しい生活を送る
* 肥満の解消
* 歯科での定期的な検診:
* 早期に歯のトラブルを発見し、適切な治療を受ける
まとめ
逆流性食道炎は、歯の健康にも深く関わっていることがわかりました。もし、逆流性食道炎の症状がある方は、歯科医師に相談することをおすすめします。歯科と内科の連携によって、より良い治療効果が期待できます。
【ご自身の症状について、心配な方は、かかりつけの歯科医または内科医にご相談ください。】