- マウスピースは歯ぎしりに効果的!他にもこんな効果が!
- マウスピースの種類と特徴
- マウスピース(ナイトガード)のメリット
- マウスピース(ナイトガード)のデメリット
- マウスピースのお手入れ方法
- マウスピースの費用
マウスピースは歯ぎしりに効果的!
他にもこんな効果が!
マウスピースはスポーツ中の怪我の予防や、矯正治療で使われるのをご存知の方も多いかもしれません。
しかし、マウスピースは歯ぎしりなど意外なところでも効果を発揮します。
歯ぎしり対策
マウスピースは、歯ぎしり対策としての効果があります。
歯ぎしりで最も問題になるのは、歯がすり減ってしまうことです。寝る時にマウスピースを装着しておけば、無意識に歯ぎしりをしても歯と歯が直接触れることはありません。
知覚過敏対策
歯ぎしりによって歯が削れると、エナメル質が剥がれて象牙質が露出します。すると、歯がしみるようになってしまいます。これが知覚過敏です。
知覚過敏の原因は歯ぎしり以外にもありますが、マウスピースによって歯が削れるのを予防できます。
顎関節症対策
顎関節症の症状を和らげるために、マウスピースが使われることもあります。
マウスピースによって顎関節にかかる負担が軽くなり、顎の痛みなどの軽減に繋がります。また、顎関節症の悪化を防ぐためにもマウスピースは有効です。
マウスピースの種類と特徴
マウスピースはセルフタイプ、ナイトガード、スポーツ用の3種類があります。
さらに、ナイトガードはソフトとハードに分けられます。それぞれの特徴をご紹介します。
セルフタイプ
セルフタイプは、患者様がご自身で作るマウスピースです。
歯科医院に行かずにインターネットなどで手軽に入手できる反面、噛み合わせの調整が正しく行えません。この場合、逆効果になってしまう恐れがあります。
ナイトガード(ソフト)
ナイトガード(ソフト)は、夜間の歯ぎしりやくいしばりに有効です。
ただしソフトタイプはゴム製で耐久性が低く、破れやすいだけでなく、くいしばりが余計に強くなってしまうこともあります。また、虫歯になりやすいのもデメリットです。
ナイトガード(ハード)
ナイトガード(ハード)も、夜間の歯ぎしりやくいしばりに有効ですが、ハードタイプと素材が異なります。
ハードタイプはレジンを固めて作るため、睡眠中の持続的な歯ぎしりや食いしばりにも耐えられる強度があります。歯ぎしり対策であれば、ハードタイプがおすすめです。
スポーツ用マウスピース
スポーツ用マウスピースは自費診療です。
衝撃から歯を守る役割、さらに瞬発的な食いしばりや、自分や相手を歯で傷つけないためにも使用されます。
ソフトタイプで柔らかいため、夜間の歯ぎしり対策の効果は期待できません。また、分厚く作られていることから、装着時の違和感が大きい場合があります。
マウスピース(ナイトガード)のメリット
歯のすり減りを防止できる
歯ぎしりによって歯がすり減ってしまうと、知覚過敏の原因となります。また、噛み合わせが変わってしまう可能性もあります。
マウスピースを装着することによって歯が保護され、削れるのを防いでくれます。
歯やあごの負担を減らして分散させる
人間の噛む力は強く、睡眠中に無意識にしている歯ぎしりや食いしばりは、相当な力がかかっているとされています。なかには、歯にヒビが入ってしまうケースもあります。
マウスピースを装着すると歯全体に力がかかるため、特定の歯にかかる力を分散できます。顎関節症の予防や症状の緩和も期待できます。
歯の位置を固定して嚙み合わせを改善
歯周病などがあると歯が動揺してしまいます。すると、歯ぎしりによって位置がずれてしまうことがあります。
マウスピースを装着すると歯の位置が固定されるため、嚙み合わせが変わるのを予防することが可能になります。
マウスピース(ナイトガード)のデメリット
慣れるのに時間がかかる
夜間にマウスピースを装着するということは、口の中に異物を入れて眠るということです。特に最初の数日は違和感があり、眠りにくい場合があります。また、マウスピースによって普段と嚙み合わせが変わっているため、顎の痛みや口の乾きを感じることがあります。
こうした違和感は通常、徐々に緩和されていきますが、慣れるまでには時間がかかります。
作るたびに費用がかかる
歯ぎしり対策に使われるマウスピースは、保険適用でおよそ5,000円程度の金額がかかります。
穴が開くなどのトラブルがあれば作り直す必要がありますが、半年以内だと保険が適用されず自費になってしまいます。
耐久性の目安は1年程度であるため、作るたびに費用がかかるのはデメリットと言えます。
定期的なメンテナンスが必要
マウスピースを使った後は、洗浄して清潔に保つ必要があります。
また、使用中に嚙み合わせなどに問題がないか、マウスピース自体が破損していないかなど、定期的に歯科医院に通院してメンテナンスを行わなければなりません。
マウスピースのお手入れ方法
水道水でこすり洗い
水道水でこすり洗いをするのは、最も手軽なケア方法です。指で優しくこすりながら洗うだけなので簡単です。また、柔らかめの歯ブラシを使っても良いでしょう。
ただし、マウスピースが傷つく原因となるので、研磨剤入りの歯磨き粉を使って洗うのは避けましょう。
専用の洗浄剤を使用する
マウスピース専用の洗浄剤で洗う方法もあります。目に見えない汚れも除去でき、さらに除菌もできるのでおすすめです。
基本は水道水を使用し、汚れやにおいが気になる時には洗浄剤を使うなど工夫すると良いでしょう。
洗浄剤は歯科医院やドラッグストアなどで販売されています。
マウスピースの費用
3,000~5,000円程度で作製が可能です。